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建築設計一覧

2019.6.4

金刀比羅神社 Vol.3

どーもニコです。
今日はとても暑い日になりましたね。
外作業の方々は熱中症に注意して、水分をとりながら作業を進めて頂きたいと思います。

さて三島建築さんと一緒に進めさせていただいている金刀比羅神社の改修工事は
先日 解体工事が終了し、上屋の中から150年前の本殿が出てきて全貌が明らかになりました。
150年前の建物だというのに何というきれいな状態でしょうか。
これを見ると ボロボロだった上屋が風雨に耐えて、本堂を守るという役割を
立派に果たしてきたのだなと若干涙ぐむくらいの想いです。

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上屋の壁は本殿の破風に和釘で留められていて、その和釘もとても素敵な釘でした。
手で叩いて形にして、ちゃんと抜けにくいように反しまで付いていました。
上屋の建具は漆喰で塗られていて解体屋さんが悲鳴をあげるくらいの凄い重さです。
土壁に漆喰の建具を設置し、更に鉄の扉で厳重に覆われていた本殿は、
新潟港開港の年に竣工し、この神社が新潟の人々に大切にされてきた事がひしひしと伝わってきます。

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そして昨日は傾いている本殿の土台上げでした。土台の水平を確認すると、一番高い場所と一番低い場所のレベル差が200mm近くもあり、
予想以上のレベル差に 都度、棟梁も頭を悩ませてながら作業を進めています。
まずはレベル差の少ない場所から基準の高さに少しずつジャッキで上げていきます。

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本殿を持ち上げて荷重がかかると、「パキパキパキッ!」と建物が鳴ります。
それでもジャッキを上げ続け、低い方の土台もレベルを合わせていきます。
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すると高い方の土台まで上がってしまいました。
棟梁いわく「もう片側を上げたら元に戻るから大丈夫だろ。」とのこと。
ということは本殿の形は歪みもせず、ただ転んでいるという事になります。
これって凄いことです。木組みの建物の凄さを改めて感じる出来事でした。
最終的に全てのレベルを合わせ終わると、先ほど建物が転んで上がっていた土台も所定の位置に戻りました。
それだけの動きを見せたのにもかかわらず、継手・仕口はもちろんのこと、
壁の板を受けている部材の留めすら開いていないという鳥肌が立つような状況に、
ただただ驚くばかりでした。

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2019.5.28

金刀比羅神社改修工事 Vol.2

どーもニコです。
金刀比羅神社改修工事、
ついに解体の目処がついてきました。
それにしても本当に頑張ってくれた上屋です。
土壁を剥がすとボロボロの木摺りと土台と柱が見えてきました。

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土蔵の上屋は年代を特定するのは難しいですが、木摺りを設置するのに洋釘を使用しているので、わりと最近ではないかと思っています。
きれいに木部が残っている面も有りました。この手間を創造するだけで鳥肌が立ちます。
手で引いて手斧を掛けた柱に、手引きの木摺りを設置します。その上にプラスターを塗り、土を塗り、
最後に漆喰を塗って完成です。
その木摺りの一本一本に藁縄が巻かれていて、プラスターの喰いつきを良くしています。
土台部分にはやはり桧を使い、その上に木摺りの代わりに5分幅程度に割った竹を付けていました。
これは竹の抗菌作用を利用しているのでしょうか?
また不思議なのは2尺5寸ピッチにまとまった藁縄が打ち付けられているのです。
厚みの必要な土壁が落ちないための措置でしょうか?
様々な工夫が見られて本当に面白いです。

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そんな中、大工さんが問題を出してくれました。
それは「柱に入っているノコ目が何故あるのか?」でした。
ヒントはケヤキの柱には無く、杉の柱には有るという事、
3尺ピッチに入っているという事でした。
結局、私には分かりませんでした。。。

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正直に言って大工さんに問題を出されるまでは、柱のノコ目にすら気が付きませんでした。
くまなく観察をするには、全てにおいて疑問を持ち、「なんとなくで」モノを見ないようにすることだなと感じます。
普段の時間の使い方がいかに「もったいない」かという事だな思うのです。
時間がもったいないからと「時短」を重視して、モノゴトをじっくり考えながら観察することをしないと、
「本当の時間の使い方」が分からなくなるのですね。自分の経験として蓄積されていく時間が無いわけです。
自分の生命を削っているのに、それがちゃんと自分の中に蓄積されていないというのは、本当に考えさせられる瞬間でした。

ちなみに柱のノコ目の答えは「杉皮葺き用の杉皮を剥ぐために入れたノコ目」でした。
それを聞いた瞬間、目から鱗が落ちる思いでした。感動的ですね。
木材の全てを使って、最終的には地球に還るように作られている。
これ以上のエコロジーが有るだろうかと感動するのでした。
本当に良い経験をさせて頂いています。このご縁を頂けた全てのことに感謝です。

2019.5.25

金刀比羅神社 改修工事

どーもニコです。
ただ今、新潟市中央区で神社の改修工事の管理をさせて頂いています。
ご縁を頂いたのは西蒲区安尻にある「三島建築株式会社」の三島さん、
そして何より金刀比羅神社様です。
金刀比羅神社の由緒:https://niigata-konpira.jp/free/yuisyo

建立150年と言われている本堂を守るために上屋が建てられているのですが、
それが雨漏り等によりボロボロになり、屋根と外壁の改修をすることになりました。
増築と修繕を繰り返してきたようで、土蔵造りの上から鋼板で覆ってあるなど、
なかなか神社の本体が見えなかったのですが、鋼板を剥がし、瓦を降ろしていくうちに、
徐々に神社の構成が見えてきました。

本殿は建立151年新潟港開港の年に建立されたとのことらしいのですが、
その後、本殿の前に土蔵造りの拝殿が建てられ、本殿を守るために土蔵造りの上屋が建てられ、
更に本殿と拝殿を繋ぐ、繋ぎの間が建てられ、最終的に全てを鋼板で覆っていたという状況でした。

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そこから鋼板を剥がし、瓦を降ろし、土壁を剥いでいるところなのですが、中身が見えてくるほど、
とても興味深いことになっていて、写真だけではなく工事の進捗をブログで残していこうと思います。

解体工事で まずは外壁の鋼板を剥がします。
中からは土蔵造りの壁が現れてきましたが、同時に一部の構造も現れてきて、シロアリに食べられて
ボロボロであることが分かりました。
瓦を降ろすと更にボロボロなのが分かり、大工さんと相談し工事の方向性を変えることにしました。
まさに「開けてみないと分からない」という状況です。
でも、中の本殿はしっかり守られていてとてもきれいでした。
「この上屋は本殿を守るためにちゃんと仕事をしてきたのだな。」
と深く感じました。

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2019.5.19

美しい屋根

どーもニコです。
ただ今、大工さんのお手伝いで神社の改修工事の管理をしています。
築150年の神社で、これまでに何回か改修をしているようです。
初めての経験なので、日々、勉強をしているところです。
屋根瓦と外壁の改修工事でしたが、解体をしてみるとなかなか凄いことになっていました。
瓦を下すと15cm程度の厚みの土で覆われており、それを剥がすと下から木羽板と言われる防水下葺き材が見えてきました。その姿の美しさに感動。
ですが雨漏りで相当傷んでいたので、予算の中でどのように改修を進めていくのかが問題になります。
そんなわけで明日は急きょ現場で大工さんと打合せです。
それにしても昔の建物は仕事が美しく、繊細さとおおらかさが同居していて魅力的です。
そして全て腐る素材で出来ていて、土に還るようになっているのです。
それが一番の美しさだなと感じます。

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2019.4.30

足場解体

どーもnicoです。
久しぶりの建築投稿です。
3月初旬から着工させていただいた増築工事の足場が
本日解体されました。
今年のGWが10連休だと思っていなかったので、
いろいろなことを今日から3日間に詰め込んでいました。笑
動いてくださっている方々に本当に感謝です。
そしてあと少し完成まで頑張ります!

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